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研究プロジェクト-2

○ 低侵襲性組織修復・再生医療を可能にする間葉系
  幹細胞応用技術の開発研究

我々の体内には普段は働きを休止しているが、組織損傷時に自然治癒能力として働き、組織修復・再生能力を発揮する体性幹細胞が存在する。その仲間である間葉系幹細胞 mesenchymal stem cell (MSC)は骨髄中に存在する。MSCは骨、軟骨、脂肪、靱帯、血管、神経などの組織再生能力があることが知られ、再生医療への応用が最も期待される体性幹細胞である。また、骨髄中のMSCは血行性に体内各所に運搬され、組織破壊部位に集積(ホーミング)して組織修復・再生に働くと考えられている。しかし、MSC集積メカニズムならびにMSCの増殖・分化制御メカニズムは不明である。

そこで我々は、
1)MSCの体内各所の集積先臓器や組織を特定し、その集積メカニズムを解明する(担当:石崎、佐
  原、木村、吉田、平)。
また、この研究成果を基盤として、
2)組織修復・再生性細胞(体性幹細胞、iPS細胞など)や薬物を自在に傷害組織へデリバリーする
  技術の開発を目指す(担当:佐塚、駒野)。
また、幹細胞は、生体内ではニッチ(niche)細胞(幹細胞の足場になる細胞)に捕捉され、その増殖・分化能力が制御されるが、MSCのニッチ細胞は不明であるので、
3)各組織に集積したMSCに対するニッチ細胞を同定すると共に、各ニッチ細胞による幹細胞制御メ
  カニズムの全容を解明する(担当:二井、石崎)。
また、
4)ニッチ細胞による幹細胞ガン化防止メカニズムについても明らかにする(担当:小澤、前田、石
  崎)。

本研究により、癌化を回避し安全で外科的侵襲の少ない革新的な幹細胞応用技術による組織修復・再生医療を実現する。





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